注文住宅の失敗例と対策

想像していたのと違う!
注文住宅の失敗例と
対策を徹底解説

注文住宅で家を建てる場合には、間取りや設備などを自由に選べて、機能的で自分の好みにも合ったマイホームを建てることが可能になります。ただ、自由に選べる箇所が多いメリットのある一方で、選択によっては自分の想像とは異なり、失敗に感じるケースもあります。では、どうしたら失敗しないのでしょうか?失敗を避けるには、まずどういう失敗があるのか知ることから始めましょう。そこで今回は、注文住宅の建築でよくある失敗例と原因・対策についてご紹介します。

注文住宅で失敗するのは「なぜ?」

注文住宅で失敗するのは「なぜ?」

注文住宅は、注文してから建築する住宅です。間取りや室内の設備など、細部に至るまでゼロからすべてを決められるので、注文住宅の場合には施主様のご希望通りの住宅が建てられます。融通が利くのも注文住宅で、すべて自分の思い通りに進めることができますので、失敗するイメージがつきにくいかもしれません。


ところが、実際には注文住宅で住みはじめて「失敗してしまった…」と感じる方もいます。どうしてなのでしょうか?家の設計を考えている時には魅力的な設備や間取りに心が躍り、「あの設備もこの設備もほしい」「この間取りがいい」など、夢のマイホームに向けて要望が次々に浮かぶ方も少なくないでしょう。ついついこだわりが強くなってしまい、「当初考えていた予算を大幅に超えてしまった…」あるいは「必要だと思った設備もほとんど使っていない」といったことが起こります。


家を建てることは人生でもそう何度とあるわけではありません。そのため住宅に関しての知識に乏しく、何が役立つか、何に注意すべきか分からない状態で、間取りや設備を注文していくことになります。事前知識なく選んでしまえば、当然失敗する可能性も高くなるでしょう。そのため、事前に住宅のプロから話を聞いたり、簡単にでも住宅について勉強したりして失敗を避ける努力・工夫をしてみてはいかがでしょうか。

将来を見据えて考えることが大切

住みはじめてすぐに気づく失敗もあれば、数年・数十年経ってから、「こうしておけばよかった」と思うケースもあります。意外と抜けがちなのが、将来設計の面です。新婚で新居を持つケースもありますが、この時家族が増えた場合などを見据えて何が必要になるか、どういう間取りが良いのかイメージができていないと、失敗につながってしまいます。

注文住宅でよくある失敗事例とは?

注文住宅でよくある失敗事例とは?

失敗の主な理由は、住宅の知識がない状態で設計を考え進めることや、具体的に将来の家庭環境を想定していないことという2点をお伝えしました。失敗するケースについてざっくりと把握できたと思いますが、これだけでは失敗を避けるために、具体的にどう行動すべきかについてはイメージできていない方も多いと思います。そこで、よりイメージしやすくするために具体的な失敗事例をご紹介します。


「間取り」「設備・家具」「収納スペース」「外装・外構」の4つの観点からよくある失敗事例をお伝えしますので、これをもとに、何をすべきで、何をしない方が良いのか考えてみましょう。

間取りでの失敗事例

間取りでの失敗事例

間取りとは、部屋の配置や広さのことを指します。繰り返しになりますが、注文住宅ならどこに、どのくらいの広さの部屋を作るかを決められます。分譲住宅や建売住宅の場合には、ある程度一般的に欲しいだろうという場所に、欲しい部屋を設けていますが、注文住宅の場合には自分の自由にできるからこそ、自由に設計した結果、実際に使ってみたら使いにくいなどの失敗が起こるわけです。間取りの失敗事例として次のようなものがあります。

事例A 【リビングやダイニング】

リビング・ダイニングに関しての失敗事例として挙げられるのが、吹き抜けの部屋にした結果、光熱費がかかってしまうことです。吹き抜けのリビングはおしゃれですし、明るく開放感のある部屋を演出できます。一方で、冷暖房が利きにくい特徴があります。スイッチをつけてから時間がかかる上、光熱費も高くなってしまいます。

事例B 【キッチン】

キッチンに関しての失敗事例としては、壁の有無や高さが挙げられます。アイランドキッチンやペニンシュラキッチンに憧れる方も多いですが、リビングからキッチンの様子が見えてしまうだけに、キッチンを常に整頓しておく必要があるでしょう。調味料や調理道具などもしまう場合、使いづらくなってしまうかもしれません。また、キッチンの高さが身長に合わない場合には普段の料理をする際に負担になってしまいます。

事例C 【子供部屋】

家を建てた後に、子供が生まれることも考えられます。あらかじめ子供が生まれることを想定して設計しておくと良いですが、イメージして子供部屋にする部屋を設けたとしても失敗してしまうケースがあります。よくあるのが、大きな子供部屋を一つだけ作るケースです。大きな部屋を一つにするよりも、二人目のことも想定して、仕切りを作れる部屋にしておくと良いでしょう。それなら子供が大きくなった時に部屋を分けて、一人部屋を作ってあげやすくなるでしょう。

事例D 【寝室】

寝室の広さや配置で失敗してしまうケースがあります。寝室と言えば、ベッドが入る大きさなら多少狭くても良いと思う方もいるかもしれませんが、移動する導線も考えるべきです。ベッドの上を通れば良い、そう思うかもしれませんが、ベッドの周りにスペースがないと、寝室の窓を開けようとした時や、シーツをつけたり外したりする時などには負担となるでしょう。そのため、使うベッドの大きさに合わせて、移動のためのスペースは少なくとも確保しましょう。

事例E 【水回り】

風呂やトイレなど水回りの失敗は、配置に問題がある時に起こります。例えば、トイレの配置がリビングや玄関に近い場合などには、トイレの音、流す音が聞かれてしまう可能性があります。また、風呂場やトイレが寝室に近いと、水の音が気になって眠れない場合もあります。このように配置に注意することが大切です。なお、水回りは配置によって工事にかかる費用が変わってきます。配管設備が必要になりますが、水回りがまとめることで配管の工事費を節約できるでしょう。

事例F 【玄関】

玄関での失敗事例には、換気面があります。靴の臭いが玄関にこもってしまうケースがありますが、それを防ぐために玄関を広めに設計したり、小窓をつけたりする方法があります。玄関を狭くしてその分だけ部屋のスペースを広くしたいと思うかもしれませんが、ある程度の広さを設けておくべきでしょう。また、玄関を広くするならウォークインシューズクロークにするのも1つの手ですが、実際に生活を始めた時に使いやすいように玄関からの入りやすさとウォークインシューズクロークから部屋への入りやすさの導線に注意しましょう。

間取りで失敗しないための
ポイントとは?

間取りで失敗しないためのポイントについては、部屋によって異なりますが、主に共通する点としては生活導線を意識せず作ると失敗につながるケースが多いです。実際に暮らしはじめた時に「使いやすい」と感じられるようにするには、人の移動の流れを考えることが大切です。移動しやすいようにスペースを設けること、そして移動の流れを考えて、配置を考えることを意識しましょう。

設備・家具での失敗事例

見た目にこだわり過ぎる

見た目にこだわり過ぎる

せっかく自由に設計できるのなら見た目にもこだわりたいと考える方も多いはずです。しかし、見た目にこだわり過ぎてしまい、実用性の視点が欠けてしまうケースが少なくありません。見た目にこだわりたい気持ちは分かりますが、それだけでなく、実際に使える設備、実際に使う設備かどうかを検討しましょう。

魅力的な機能のある設備に
こだわり過ぎる

注文住宅で導入できる設備を見ていると、どれも魅力的に見えがちです。ビルトイン洗浄機や床暖房お風呂場のサウナ機能など挙げればキリがないほどです。「自宅でサウナができるなんて…」と思うかもしれませんが、実際に使うかどうか吟味してください。もちろん毎日のようにサウナに通うほどのサウナ好きの方であれば、つけたいオプション設備でしょう。人それぞれ利用する機能は異なりますが、「なんとなく魅力的」くらいに考えているのであれば、もしかしたら実際に生活してみるとあまり使わない機能もあるため、実際に使うか・使う頻度はどのくらいか、よく吟味して必要な機能を精査しましょう。

備え付け家具を
無計画に配置にしてしまう

注文住宅では備え付けの家具を設計に入れることができます。キッチンの前に机とイスを付けたり、部屋の横幅に合わせて収納スペースを作ったりといったように種類は様々です。もちろん家の作りにぴったり合う家具のため、手間なく使いやすい家具を設計できます。ただ、無計画に備え付け家具を選んでしまうと、模様替えをしようとした時に制限されてしまうといった失敗もあります。備え付け家具を選ぶ際にも将来的な視点で考えることが重要となります。

窓の配置で失敗してしまう

どこに、どのくらいの大きさの窓を配置するかも考えなくてはなりませんが、この窓の大きさや配置で失敗することがあります。大きい窓にするほど、開放感があり、おしゃれな印象となるでしょう。ただ、窓が大きいほど外の温度が室内に影響します。もっと分かりやすく言うと、外が寒い時には室内が寒くなりやすく、外が暑い時には室内が暑くなりやすくなります。また、窓の外側にすぐ隣家や道路がある場合、カーテンを開けづらくなってしまうかもしれません。大きな窓を配置する場合には、こうしたことを考慮して設計しましょう。

設備・家具で失敗しないための
ポイントとは?

おしゃれな見た目や優れた機能にこだわり過ぎてしまって失敗するケースが多いです。注文住宅では自由に設計でき、せっかくならおしゃれな見た目にしたいと考えるでしょう。見た目にばかりこだわってしまい、暮らしはじめた時に使いにくいと感じることもあります。また、魅力的に感じた設備も、実際にはあまり使わないこともあります。


例えば、床暖房については良さそうに感じると思いますが、光熱費もかかってしまうことに加え、ソファーやイスに座るように家具を配置した結果、床暖房をあまり使わないというケースもあります。失敗をしないためには、見た目や機能だけにこだわり過ぎず、「実際に使うか」、「使いやすいか」という視点で考え、将来的にも必要になるであろう設備や家具を選ぶようにしましょう。

自分の理想を叶えつつ、
予算も抑えたい方にちょうどよい
「セミオーダー住宅」という選択。

『自分の理想は叶えたいけど、ゼロから作る注文住宅は何だか面倒そう…』
『だからといって、ありきたりな建売住宅を選ぶのはちょっとなあ…』
『自分の理想を叶えつつ、予算も抑えられる家ってないの…』


と思っている方も多いのではないでしょうか。

そのような方には、自分の理想を全て叶えるフルオーダーの注文住宅のほかに、自分の好みのスタイルをセレクトして組み合わせる「セミオーダー住宅」という選択もあります。

カマダの家のセミオーダー住宅「Saladie(サラディエ)」は、5つの外観、8つのインテリアスタイル、12の間取りプラン、4つの住宅設備メーカーの中から自分の好みを選んで組み合わせます。

セミオーダー住宅の選べる組み合わせ セミオーダー住宅の選べる組み合わせ

<選べるインテリアデザイン事例>

  • カジュアル
    カジュアル
  • ヴィンテージ
    ヴィンテージ
  • フレンチクラシック
    フレンチクラシック
  • ヴィラリゾート
    ヴィラリゾート

※その他にも「外観」「間取り」「住宅設備」が選べます。

その組み合わせは1,920通りになります。。ゼロから作ることもありませんので迷うこともなく、オプションを追加することもありません。好きなものを選ぶだけで、自分の理想を叶える家作り。それがセミオーダー住宅です。


鎌田建設では、そんなご家族の好みに合わせて選べるセミオーダー住宅「サラディエ」をご用意しました。


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収納スペースでの失敗事例

収納スペースの不足

住宅を設計するのに、間取りや設備の以外にも、収納スペースについて考える必要があります。この収納スペースでの失敗事例を見ていきましょう。

事例A 【収納スペースの不足】

クローゼットや押し入れ、物置、ロフトなど、様々な収納スペースがあり、生活をしていくにはこの収納スペースが大切なポイントです。しばらく暮らしていると、物が多くなってきて収納スペースが足りなくなることがあります。住宅を建築する時にはなかなかイメージできないかもしれませんが、建設会社の担当の方と相談しながら、必要な収納スペースを考えていきましょう。

事例B 【奥行の取り過ぎ】

収納スペースを考える時には、スペースの広さだけでなく、奥行にも注意しなくてはなりません。奥行のある収納スペースの場合、奥にしまった荷物が取り出しづらくなります。特に狭い入口で奥行があるスペースならなおさらです。一度しまったら、なかなか取り出すことがなくなる場合もあるため、広さだけではなく、スペースの形も重要な要素です。

収納スペースで失敗しないための
ポイントとは?

失敗しないためのポイントは、将来のイメージをすることです。将来的に何を収納する可能性があるか考えてみましょう。夏物・冬物の服を収納したり、ゴルフバッグをしまったり、キャンプ用のバーベキューセットテント釣り道具など様々です。この他にも、日常的によく使う食器や衣服の収納スペースも必要です。収納をする物として何があるかを見極めたら、今度はそれに見合った収納スペースを設計しましょう。

外装・外構での失敗事例

外装・外構で失敗しないためのポイントとは?

外構とは、塀や門扉、庭、車庫など、建物の外にある構造物のことです。この外装・外構の面での失敗事例も確認しておきましょう。

事例A 【塀と門扉をつけなかった】

間取りや設備、収納スペースなどでオプションを設計した結果、予定していたよりも費用がかかってしまうことがあります。どこかでコストカットを考えた時に、塀や門扉をつけないと選択することがあるでしょう。しかし、塀や門扉をつけないことが、将来的に失敗したと感じる結果になることが少なくありません。


というのも、防犯面での問題があるからです。塀や門扉がある場合に、知らない人が玄関の前にいたら、周囲を歩く人が不審に思でしょう。一方、塀や門扉がない場合には、不審者が周囲に怪しまれずに玄関の前まで簡単に来てしまう可能性があるでしょう。そのため、防犯のためにも、塀や門扉は作ることをおすすめします。

事例B 【駐車スペースが使いにくい】

家の前に車庫を設計することも良くあるかと思いますが、その際に駐車しにくいことがあります。車を2台以上停める場合には、車と車のスペースをどのくらい作るか気にしましょう。途中で車を買い替えることがあるかと思いますので、それも考慮して幅を考えましょう。


また、カーポートに屋根があっても玄関まで屋根が続いておらず、雨や雪が降っている時に濡れてしまうケースもありますので、玄関までの人の導線についても配慮すると良いでしょう。

事例C
【ウッドデッキがデットスペースに】

外の空気に触れながら読書をしたり、食事を楽しんだりと、おしゃれなリラックススペースとして使えるウッドデッキ。将来的に使うかどうかを吟味しましょう。雨が染み込んだり砂埃がついたりして、メンテナンスが必要になるでしょう。想像していた以上にメンテナンスが大変で放置してしまい、結果的にウッドデッキを使わずにデッドスペースになってしまうケースもあります。

外装・外構で
失敗しないためのポイントとは?

外装・外構で失敗しないためのポイントは、必要性や使う用途を明確にすることにあります。ここまで説明してきたように、例えばウッドデッキは将来的に使うか、何に使うか、メンテナンスをするかなどに考慮して取り付けるか決める必要があります。また、駐車スペースのように必要は必要だけど、どう使うか想定することが必要なものもあります。実際に使う時や車を買い替えた時を想定して、設計を考えましょう。

ネット診断で自分と家族に
最適な家づくりを実現

あなたはどんな家を建てたいのか。きちんと把握できていますか?鎌田建設では、「家のデザイン決め」「間取りづくり」「設備・機能決め」など、あなたにとって理想の暮らしを診断する「家づくりスキャナー」を無料で診断しています。


家づくりスキャナーで診断すると、
次のことが実現可能です!



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    どんな家づくりを
    望んでいるのか
    が分かります!
  • ポイント.2
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    理想の間取り
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  • ポイント.3
    不安点を把握し、
    納得のいく家づくり
    が進められます!

家づくりスキャナーを
体験したお客さまの声

夫婦それぞれ一人の時間を過ごせる部屋ができました。

展示場で広いリビングを見て憧れていましたが、診断テストを受けたところ、私も妻も一人の時間を大事にすると出てきたので、それぞれ内心欲しいなと思っていた書斎と家事室を作ることにしました。
その分リビングはダイニングとくっつけて少し狭くなりましたが、自分の部屋を確保するということができたので良かったと思います。

間取りの打ち合わせが効率的に!

家づくりスキャナーを受けました。好きなデザインはちょっと違うかな?と思いましたが、重視する機能では家事ラクとでました。打ち合わせでは家事ラクについて一緒に考え、水周りの動線と収納を充実することができました。

二世帯でも気兼ねしない家が建てられました。

私と妻で診断を受けました。妻の診断結果では二世帯の際には私の両親とはある程度距離感を取りたいということが分かりましたので、限られた土地ではありましたが、キッチン、お風呂などを分けることにしました。妻はストレスなく過ごしているようです。

診断時間はたったの3分!
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